
ここ2・3日暖かな日が続いていましたが、本日令和8年(2026年)1月18日に、東北院の「軒端の梅」が開花しました。昨年は2月22日に一輪咲きましたので、今年は約1ヶ月ほど早く咲き出しました。この白梅の老木「軒端の梅」は、上東門院(藤原)彰子に仕え、東北院内の小御堂に住んでいた和泉式部が手植えしたものと伝わっています。
室町時代に世阿弥が、この梅をもとに謡曲「東北」を作成しました。女性の霊を主役として、幽玄・哀感を重んじる鬘物で、和泉式部の歌(下記にて示す)に詠まれた東北院の「軒端の梅」をめぐる恋・執心・成仏が主題となっています。恋は執着となり、執着はやがて悟りの縁ともなります。世阿弥はこの一首をもとに「恨み・移ろい」を、成仏できいない霊の物語へと発展させました。最後は、詠歌の功徳を説いて歌によって得た仏道を語って消えます。
「東北院の 軒端の梅は 散りにけり うつろふ人の 心ならひに」(東北院の軒先に咲いた梅の花は、もう散ってしまった。それはまるで、移ろいやすい人の心にならうかのうように。)『和泉式部集』
当院では、縁(ゆかり)のある和泉式部の御朱印を、毎月の第1・3日曜日(10時~16時)に授与させて頂いております。それ以外の日が良い方は、公式ホームページに掲載されている連絡先にお電話ください。当方が在院している時は、ご対応させていただきます。
