
日本が世界に誇る伝統文化である能を、真謡会館で学んでおられる方が、12月13日(土)にお写経に取り組まれました。真謡会館で謡蹟巡り部を担当されており、謡曲「東北(とうぼく)」の題材となっている、和泉式部が手植えしたと伝わる「軒端の梅」にも関心を持っていただき、東北院に複数回参拝していただいております。また、今年の3月には真謡会館で学んでおられる13名の方々と分林道治先生が、謡曲「東北」を当院の本堂においてご奉納していただきましたが、その時にも中心的な役割を果たしておられました。
262文字の最も愛されてきたお経「般若心経」は、人々に心の安らぎや生きる勇気を与えてきました。このお経の中には、「無」という字が21回も出てきます。固定観念をリセットして、新しく考え直しましょうと教えています。枠組みを一旦取り外して、フラットな状態にして、誰にでも受け入れられるように、囚われから解放されるようにと。前述のようなことや般若心経の現代語訳を、簡単にご説明させていただいた後に、お写経に取り組まれました。静寂な中、清浄としたお気持ちになれるように、一字一字丁寧に書き写されていました。書き上げられた「般若心経」は、本堂にご奉納していただきました。当院でのお写経が謡の糧になりましたら幸いでございます。
