
9月を目前にし、少しは気温が下がるのかと思いましたが、厳しい残暑が続いています。そのような中ではありますが、秋の始まりを感じさせる花「鶏頭(ケイトウ)と竜胆(リンドウ)」を生けました。
鶏頭(ケイトウ)は、赤い花姿が鶏のトサカに似ていることから、命名されたと言われています。お盆のお墓参りでお供えされた方も、おいでになるのではないでしょうか。また、これからはお彼岸にでもお供えできそうです。花色がくすみカラーで、深い色合いをしていることから、秋らしいお花と言えます。
9月の誕生花である竜胆(リンドウ)は、古くから生薬として使われてきましたが、「まるで竜の胆(肝)のように苦い」ことから、中国で竜胆(リュウタン)と名付けられました。その後、日本に伝わり、時を経てリンドウに変化していったと言われています。竜胆(リンドウ)には、「悲しんでいるあなたを愛す」や「あなたの悲しみに寄り添う」という花言葉があります。
ご先祖様に想いを馳せながら、深みのある赤色の花(鶏頭)と青色の花(竜胆)に、暫しの間、癒やされたいと思います。
