
「ゆり」という名前の由来は、細い茎の先端に大きな花が咲き、風が吹くと優しく揺れる様子「揺すり(ゆすり)」が変化して、「ゆり」になったという説が有力です。また、漢字の「百合」の由来は、球根(鱗茎)が小さく、およそ100枚の鱗片(りんぺん)が重なり合わせてできているため、「百合」という漢字が当てられました。
万葉集において、「ゆり(百合)」は「さ百合」などとして詠まれており、主に女性の美しさや恋の切なさに例えられています。大伴家持の次の歌などが有名です。
「さ百合花(さゆりばな) ゆりも逢はむと 思へこそ 今日の日 暮れを羨(くし)みつれ」(後になって、またゆり(百合)に逢おうと思うからこそ、今日という日の暮れるのが待ち遠しく思われることだ。)
暫し間、ゆり(百合)を眺めて、古(いにしえ)の人の心情に、思いに馳せたいと存じます。
