5月5日の端午の節句を前に、花菖蒲を生けました。花菖蒲の花言葉には、端午の節句に因んで「心意気」があります。雨や湿地にも耐えながら、初夏に凜として大輪を咲かせるその気高さとたくましさからきているのだとか。また、困難の中でも志を貫く姿と結びついたともされています。
また、垂れ下がるように咲いた花姿に由来して、「優しい心」という花言葉があります。さらに、大きく広がる花弁が、着物の袖のようにしなやかで、紫と白を基調とした色合いが落ち着いた美しさを感じさせるところから、「優雅」という花言葉が生まれたとも言われています。派手さはありませんが、内に品格を秘めた美しさを感じます。
端午の節句は、奈良時代に中国から伝わった風習ですが、それと共に日本へやってきた魔除け・厄除けの神様が鍾馗さまです。鍾馗さまが、民衆に広まったのは江戸時代とされています。現在の東北院の建物は、明和7年(1770年)に安津宮の御所を御寄附されたものであり、写真の鍾馗さまもその当時に作られたものと思われます。京都などでは、瓦の鍾馗さまを屋根の上に据えて、魔除け・厄除けとする風習がありました。鬼をにらみつけ、邪気や災いから子どもや家族を守っていました。
