沈丁花が春の到来を告げています!

 先週末から急に温かくなり、山門付近の沈丁花が満開の時期を迎えました。小さな花(実際は花ではなく萼片)が、3~4㎝の手毬状になって咲き誇っています。沈丁花は、梔子(夏)・金木犀(秋)と並んで三大香木の一つですが、上品な甘い香りが東北院の周辺に漂い、道行く人たちに春の到来を告げています。沈丁花の甘い香りに心を和ませ、参道の奥にある本堂に手を合わせておられる方々がおいでになりました。

 実は、日本画家の定家亜由子さまもその中のお一人でした。華やかな甘い香りの沈丁花が、子どもの頃から大好きであったとのことで、東北院に立ち寄られました。芸術や学問の成長に御利益があると言われています御本尊「大弁財天」にお参りされた後に、参道の沈丁花をスケッチされていました。仏恩により、日本画家の定家亜由子さまとご縁を結べましたことを、大変ありがたく思っております。