白い菊を生けました!

 東北院は門跡寺院として、2代から27代まで皇族や公家が住職を務められました。後朱雀天皇、後冷泉天皇の頃より菊花御紋を用いることを勅許されていたと、東北院縁起に記されております。明和7年(1770年)に安津宮御所を御寄附いただいた本堂や庫裏の屋根の鬼瓦には、菊花御紋が使われております。

 その菊花御紋の鬼瓦の近くに、白い菊を生けました。白い菊は、何色にも染まっていないので、故人への清浄な気持ちや嘘偽りがない心を表わすとされ、四十九日法要までよくお供えされています。白い菊の花言葉は「誠実な心」「真実」です。その白い菊を眺めながら、清らかな心持ちで、故人に想いを馳せたいと思います。