アンスリウムとユリを生けました

 アンスリウムの花のように見える鮮やかな赤色の部分は、「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる葉の一種です。仏像の背後にある光背に形が似ていることから、この名前がつけられました。「後光が差す」という言葉通り、仏や菩薩の身体から放たれた神々しい光に由来しています。

 光背という概念は、仏や菩薩に対する畏敬の念を込めた表現の一つです。例えば、不動明王は憤怒の表情で炎をまとい、人々を惑わすものを威圧しています。これに対して、地蔵菩薩は輪光を背景としていることが多く、仏教の智慧により苦しむ人々を救おうとしています。

 また、キリスト教において白いユリは、聖母マリアのシンボルとされてきました。白いユリの花言葉は、「純潔」「無垢」です。清楚で気品あふれる白いユリと聖母マリアを重ね合わせたのでしょう。6月の誕生花であるユリと「情熱」「煩悩」を花言葉に持つアンスリウムを暫し眺めて、人としての在り方を考えてみたいと思います。